名古屋大学理学部・丹羽教授との懇談
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1996年6月、名大理学部の学生が教育実習生として私に付いていた関係で、
同学部物理学科の丹羽教授と本校で1時間以上にわたって懇談する機会を
得ることができた。このとき、「実習生受け入れの御礼」どころか、大変な課題
を頂戴することになった。優れた頭脳が集う高校であるがゆえの施策である。
「最近の岐高はどうなっているんですか? 昔は岐高から余力たっぷりの優秀な学生が私の下にも来たものだが、
最近そうした学生にお目にかかれない。最近の岐高出は、受験勉強しか頭に詰まっていない、学力の貧困な学生
が多すぎる。」
この類の話が1時間以上続いた。非常に耳の痛い話だったが、全く返答のしようがなかった。気に留めてはいた
が、将来の学界を担う優秀な頭脳を伸ばす施策を物理担当の者として何も行っていないのは確かだったからだ。
その直後、生徒有志を募って放課後に「相対論講座」を試みたりもした。好評ではあったが、続かなかった。
継続的に開講できるほど、放課後は空いていないのだ。 となれば、やはり正規の授業時間に行う方法を考えない
といけない。
授業で物理が優秀な生徒を満足させようとすると、従来のあり方では必ず他にシワ寄せが及ぶ。小手先レベルの
授業改善では丹羽教授の要請に応えられないのは明らかだ。「どうしようか?・・・」
丹羽教授との懇談が、授業のあり方の抜本的見直し や 物理研究クラブ創設 への伏線となった。