レトリック用例集

No.126-141

126「歴史家は安息感を味わっていた、というのは、不眠症のことを忘れていたからであった。しかしにわかに六日も眠っていないことを思いだした、すると重い疲労が両脚を襲い、肩ががっくりと落ちた」(プルースト『失われた時を求めて』)逆説

126-A22-B23-C03-a34-b09-c05-i18-ii27-iii03-イ06-ロ37-ハ05-*02(記入漏れ02)

127「朝早く起きて公園の落ち葉を掃いたり、どこかで困っている人を見かけると、いつでも親身になって世話したり、そういう数かずの善行について仰々しく褒めたてるつもりはない」(シェークスピア『オセロ』)逆言法

127-A12-B30-C06-a25-b13-c10-i08-ii35-iii05-イ19-ロ21-ハ08-*00(記入漏れ02)

128「それでお妃殿下、どのみちはしたない言葉(les gros mots)を口にしなければなりませんから申しますが、お妃さまの才気や優雅さ(votre esprit et vos graces)が何になりましょう」(ヴォルテール)撞着語法

128-A15-B23-C10-a22-b15-c11-i08-ii26-iii14-イ22-ロ15-ハ11-*00(記入漏れ02)

129「おなじ新聞の、おなじところを、なんどもよむことがある。そして、シャクにさわることが書いてあると、うれしい。どうして、こう、バカなんだろうと、シャクにさわることを、いったり、書いたりしたやつを、ケイベツすることができるからだ」(田中小実昌『自動巻時計の一日』)逆説

129-A31-B14-C03-a25-b14-c09-i21-ii20-iii07-イ28-ロ15-ハ05-*03(記入漏れ02)

130「理知的なジュリエットなんて、炊きたての冷飯、痩せぎすの肥っちょ、見上げるような小男、前途洋々の老人、抜群の不成績、一匹狼の大群、何千何万という四十七士、傾国の醜女、不親切な人情家みたいなものだ」(井上ひさし『青葉繁れる』)逆説

130-A37-B09-C02-a25-b17-c06-i34-ii12-iii02-イ36-ロ06-ハ06-*16(記入漏れ02)

131「ブロックの姉妹は、着すぎているとともに半裸体同様であり、活気がなくて活発な、豪華であって薄よごれた身なりなので、かんばしい印象をあたえなかった」(プルースト『失われた時を求めて』)

131-A20-B22-C06-a10-b27-c11-i20-ii20-iii08-イ29-ロ08-ハ11-*01(記入漏れ02)

132「支那の広東地方では完全にくさった頬白のたまご以上にすぐれたごちそうを出すことはできないのですからね」(プルースト『失われた時を求めて』)逆説

132-A26-B16-C06-a22-b14-c12-i17-ii26-iii05-イ34-ロ07-ハ07-*03(記入漏れ02)

133「ダイヤモンドは人の心を奪うがゆえに、人の心よりも高価である」(『虞美人草』)

133-A32-B14-C02-a36-b08-c04-i17-ii28-iii03-イ30-ロ14-ハ04-*11(記入漏れ02)

134「主人はそういう感想の表明をこの晩にもう何度もほかの人達から聞いていたので、大公の感想の正しさに感心した」(プルースト『失われた時を求めて』)逆説

134-A08-B31-C09-a22-b16-c10-i04-ii32-iii12-イ06-ロ29-ハ13-*00(記入漏れ02)

135「こういった種類の、安易で浅はかな分析をされると、嬉しくなり、恥ずかしくなり、照れ照れになって頬を掻きむしりたくなってしまう」(筒井康隆『狂気の沙汰も金次第』)

135-A20-B24-C04-a31-b11-c06-i20-ii22-iii06-イ12-ロ27-ハ09-*01(記入漏れ02)

136「後で聞いたら、この男は年が年じゅう赤シャツを着るんだそうだ。妙な病気があったもんだ。当人の説明では、赤はからだに薬になるから、衛生のためにわざわざあつらえるんだそうだが、いらざる心配だ」(『坊っちゃん』)

136-A28-B17-C03-a29-b13-c06-i30-ii13-iii05-イ29-ロ14-ハ05-*01(記入漏れ02)

137「ケットと称するのは、もはや僣上のさたであって、ケの字は省いて、単にツトとでも申すのが適当である。しかし、主人の考えでは、一年持ち、二年持ち、五年持ち、十年持った以上は、生涯持たねばならぬと思っているらしい」(夏目漱石『吾輩は猫である』)

137-A09-B30-C09-a08-b27-c13-i14-ii22-iii12-イ14-ロ22-ハ12-*00(記入漏れ02)

138「医者があらわれた。その顔を見ると、やっぱり坑夫のタイプである。黒のモーニングに、しまのズボンを着て、えりの外へあごを突き出して、「おまえか、健康診断をしてもらうのは」といった。この語勢には、馬に対しても、犬に対しても、ぜひ腹の中でいうべきほどの敬意がこもっていた」(夏目漱石『坑夫』)皮肉・逆説

138-A29-B13-C06-a29-b11-c08-i21-ii20-iii07-イ36-ロ09-ハ03-*04(記入漏れ02)

139「むしの好かないやつが親切で、気の合った友だちが悪者だなんて、人をバカにしている。おおかた、いなかだから、万事東京のさかにいくんだろう。ぶっそうなところだ。いまに火事が凍って、石が豆腐になるかもしれない」(夏目漱石『坊っちゃん』)逆説

139-A35-B09-C04-a25-b14-c09-i30-ii14-iii04-イ39-ロ05-ハ04-*09(記入漏れ02)

140「相馬焼きの茶わんは、安くて俗なものである。[...]茶わんの底を見ると、狩野法眼元信流の馬が勢いよくはねている。安いに似合わず活発な馬だと感心はしたが、馬に感心したからといって、飲みたくない茶を飲む義理もあるまいと思って、茶わんは手に取らなかった」(夏目漱石「琴のそら音」)皮肉

140-A18-B25-C05-a26-b14-c08-i23-ii21-iii04-イ33-ロ10-ハ05-*03(記入漏れ02)

141「父の話し方は、むろんこっけいを主にして、だいじのまじめなほうを背景に引き込ましてしまうので、聞いている客をはじめわれわれ三人も、ただ笑うだけ笑えば、それであとには何も残らないような気がした。そのうえ、客は笑う術をどこかで練習してきたように、うまく笑った」(夏目漱石『行人』)皮肉

141-A20-B25-C02-a36-b05-c06-i22-ii22-iii03-イ40-ロ04-ハ03-*01(記入漏れ03)