教育活動:講義





授業科目学習障害児の発達援助 (1)担当教員辻井正次
開講学部教育・外国語学部 4回生単位数2単位前期




授業科目の目標


「学習障害(LD)」ということばが頻繁に教育関係の現場できかれます。しかし、 その診断や対応をめぐっては専門家レベルでも混乱している現状であり、実際にどういう子どもを学習障害と理解したらよいかについてを学ぶ機会はあまりありません。
学習障害とは知能は正常にもかかわらず、読み・書き・計算という基本的な学習に著しい問題をもつ子どもであり、その原因が情緒的・文化的な問題や自閉症/広汎性発達障害を除外したものをさす。
この講義では、学習障害についての情報処理アプローチおよび神経心理学的視点からの理解を深めるとともに、実際に(学習障害研究プロジェクトに参加し)学習障害児や、似た臨床症状のあるアスペルガー症候群の子どもたちと関わり、ある一人の子どもについての臨床的理解に取り組むことを試みます。 実際に来談する子どもに対する対応をしていただく意味での責任性もともなう講義です

時折、現場で問題を示す(援助を必要とする)子どもについて、「この子のことばかりやれません」という担任教諭の声をきくことがあります。実際に学級集団のなかでの個別の配慮を必要とする子どもへのクラス担任の立場から何をすべきかについて、具体的な対応と子どもとクラス全体の双方を見る知識と視点をもっていないと教師としての先の言葉が「普通」の有り様になっているのかも知れません。
学習障害や関連する問題ある子どもに対する個別指導のアイディアを有していることは意味あることなのです




学修成果の評価方法


担当することになった学習障害児もしくはアスペルガー症候群の子ども1名についての実際にかかわり体験をしてもらい、レポートを作成してもらい、それついて評価をおこなう。




テキスト


「認知神経心理学」グザヴィエ・スロン(著)白水社文庫クセジュ
「自閉症の謎を解きあかす」フリース(著)東京書籍



授業内容の全体計画


第1回オリエンテーション
第2回学習障害とは−−学習障害児の診断
第3回知能とは−−知能検査(WISC−R)の実習
第4回学習過程の情報処理の視点からのアプローチ
第5回大脳の機能について−−神経心理学的視点
第6回注意欠陥多動症候群との合併について−−非行と関連する危険性について
第7回学習障害と高機能自閉症/アスペルガー症候群との鑑別診断について
第8〜10回子どもの問題把握の視点のおき方−−学習面・行動面・情緒面
第11〜12回子どもの記録のとり方と整理の仕方
第13回講義のまとめ






授業科目学習障害児の発達援助 (2)担当教員辻井正次
開講学部教育・外国語学部 4回生単位数2単位後期




授業科目の目標


実際に学習障害研究プロジェクトに参加し、学習障害児や、その本態は異なるものの似た臨床症状をもつアスペルガー症候群の子どもたちと関わり、ある一人の子どもについての臨床的理解に取り組むとともに、教科教育の専門家としての視点から担当の子どものための個別学習教材を作成することを試みます

学習障害については、読み障害、書き障害、計算障害からなるが、そうした個々の障害について認知心理学(情報処理)・神経心理学的な視点から理論的な検討を加える。さらに先行研究などを参考にして、実際の発達援助的介入をおこなう。

などについて取り組んでみてください。

大学4年間に学んできた学問を実践的に再検討する集大成の機会になると思います。また、実際に会に参加する子どもに対する対応をしていただく意味での責任性もともなう講義です。




学修成果の評価方法


担当することになった学習障害児もしくはアスペルガー症候群の子ども1名についての実際に利用可能な個別教材を作成してもらい、その内容について評価をおこなう。




テキスト


「読み書き障害の克服」ホースビー,B.(著)協同医書出版社
「認知心理学から見た数の理解」吉田甫・多鹿秀継(編著)北大路書房

ほか、協調運動障害(不器用さ)に関する文献と日本語獲得に関する文献をおって指定する。




授業内容の全体計画


第1回オリエンテーション
第2回読み(reading) の障害に対する理論的視点と指導の在り方
第3回書き(writing) の障害に対する理論的視点と指導の在り方
第4回四則演算の問題に対する理論的視点と指導の在り方
第5回数学の応用問題に対する理論的視点と指導の在り方
第6回英語の読み書きの理論的視点と指導の在り方−−日本語との違い
第7回概念の獲得、操作に対する理論的視点と指導の在り方
第8回協調運動(motor coordination)の障害に対する理論的視点と指導の在り方
第9〜10回個別教材の作成
第11〜12回個別教材についての成果の査定 と 個別教材の再作成
第13回講義のまとめ



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by Tsujii